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Yoast SEO、Gutenbergブロックに対応


WordPressはじめてのデザイン&カスタマイズ
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Yoast SEOプラグインを有効化すると、Gutenberg用のブロックが追加されます。
早い段階からGutenbergのブロック機能に興味を示していただけあって素早い反応です。

Yoast SEOプラグインが有効化されていると、Gutenbergのブロックメニューに[Yoast Structured Data Blocks]が追加されます(いずれ日本語化されそうですね)。

現在、ブロックは2種類。

Q&Aを簡単に作れる「FAQ」と、使用法リストの作成に便利な「使用方法」。
スタイルも設定されているので、ユーザーは内容を書いていくだけで、手軽にQ&Aや使用法のコンテンツを追加できます。

ちょっと使ってみましたが、おぉ、なかなか便利です。
簡単なスタイルもその場で当てられるし、もう少し高度なCSSもできそうです。

こういう構造をシンプルに入力できるのが、ブロック機能の醍醐味であると思います。

従来は、こういったデザインをWordPressで実現するには、プラグインを入れたりCSSを書いたり……。一般ユーザーには敷居の高いものであったことは否めません。
その敷居を低くしたいというのが、Gutenbergの目指す方向です。

自分たちが作ったブロックも保存可能で、再利用できます。
今回作ったブロックを、他ページで流用したいときは、

  1. ブロックを再利用ブロックとして登録する
  2. 別ページを開く
  3. ブロックリストからブロックを読み込む(クリック)

これだけで済むのですから、本当に簡単です。
もちろん、そのために、背後では思いっきり無理がかかってはいるのです。

が。その話は、またいずれ改めて。



『WordPress はじめてのデザイン&カスタマイズ入門』
ブログ・サイトの改善方法がわかる

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著 者:茂木葉子、岩本修
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ISBN978-4-294-10362-0
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2019年1月25日発売

Gutenberg発信

WordPressが、いよいよ「WordPress 5」になります(2018/12/6)。
これに伴い、当サイトもWordPress 5仕様に切り替えています。

新エディター「Gutenberg」とは?

「Gutenberg:ぐーてんべるぐ」は、WordPress 5に搭載される新エディターです。WordPress 4.9.8から試せるようになりました。WordPressにアクセスすると、かなりしつっこく勧誘されますので、すでにご存じの方々も多いことでしょう。

実際に使ってみた感想

2018年8月からは、Gutenbergを本格的に操作してあれこれ制作しています。

Gutenbergの評価は、クリエイター諸氏からはさんざんな点数になっています。
実際に操作してみて、点数が低い理由もひじょうに理解できます。

しかし、個人的にはかなり評価しています。

もちろん、「むむむ……」なところも多々あります。
けれど、何故、こういう構造にしようとしたのか、意図が伝わってきます。
その方向性も間違っていないと感じます。

ただ、つじつま合わせのために、かなり無理をして方向転換をしているので、内部的にひどく不安定な設計になってしまっています。うまく反映しなかったり、エラーが出たり……。

そのあたりとどのようにお付き合いしていくか?
これが、今後の大きな課題になりそうです。

Gutenbergの登場は、個人的にはかなり期待しています。
いろいろ難があるからこそ可愛いとも言えます。

その魅力を、お伝えしていこうと思います。

さっそくコケたGutenberg

この投稿は、新エディターGutenbergで書く予定でした。

しかし、何度やっても、保存の途中でエラーが出ました。
自動保存でエラー、[下書き保存]ボタンをクリックしようとしてもエラーが出ました。

コードエディター上で書いてみたり、クラシックブロックを作って書いてみたり、あれこれ試しましたが、エラーエラーエラー(……)。

Gutenbergは、すでにかなり大量に使っていますので、当方の使い方の間違いではありません(と思います)。

エラーが出たときには、以下を確認してみてください。

  • レンタルサーバー(対応が遅れている場合があります)
  • 使用しているテーマ
  • インストールされているプラグイン
  • カスタム投稿タイプなどのカスタマイズしている内容

どうやら、現在使用しているテーマまたはプラグインが、Gutenbergに対応していないようです。
あるいは、サーバーのセキュリティの関係かもしれません。

こういった問題があちこちで発生することは、今後、大いにありそうです。

旧エディターのインストールは必須です

あまりにもエラーが出るようだったら、以下の手順を試してみてください。

  1. 旧エディター(クラシックエディター)で書く
  2. Gutenbergで開く(クラシックブロックとして開かれる)
  3. Gutenberg上でブロックに変換する

旧エディター上で開くときも要注意。安直に投稿名をクリックすると、初期設定では、Gutenbergの世界へ導かれるようになっています。

旧エディターで開いたり新規作成するときは、以下の方法を使います。

  • 旧エディターで新規作成するには、
    [投稿]画面の[新規追加]メニューで[旧エディター]を選択する
  • 旧エディターで開くには、
    [投稿]画面の投稿下の「旧エディター」を選択する

[新規追加]メニューからでは機能しないことも!?

旧エディターで新規記事を書くには、[投稿]や[固定ページ]脇の[新規追加]メニューの[旧エディター]を選択します。
しかし、真っ白画面になってしまって、うまく機能しないこともあります(多々)。

もちろん、「Gutenbergはいっさい使わない!」という選択肢を選べば、こんな煩雑なことはしなくて済みます。

しかし、Yoast SEOのように、Gutenberg対応のブロックをすでに搭載しているツールを使いたいときは、Gutenberg併用にしておくほうがよさそうです。

Gutenbergのみの環境で、Gutenberg対応のテーマやプラグインで制作した場合は、ほとんど問題は発生しません。特殊なコードは、見なければ済みますし。

一方、すでに大型のWebサイトを制作していて、かつ、テーマやプラグインがGutenbergに完全対応できていないときは、エラー発生の可能性がとても高いです。
テーマをばりばりにカスタマイズしている場合には、あちこち問題が発生しそうです。

ぜひ、共存の道を探っていきましょう。



『WordPress はじめてのデザイン&カスタマイズ入門』
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著 者:茂木葉子、岩本修
監修者:星野邦敏、吉田裕介
出版社:技術評論社
ISBN978-4-294-10362-0
292ページ
2,580 円
2019年1月25日発売