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書籍、完成間近


7月から延々と制作していた書籍がようやく最終段階に入りました。
本来ならばもっと前に完成していたはずですが、スタートが出遅れてずるずる延びてしまいました。

ただ、6月最終日の「夏越の祓」ですべてをリセットさせてからのスタートになったので、実際は最適なタイミングだったのかもしれません。

それぞれの著者がアイデアを持ち寄って、限られたページ数の中にギッシリと盛り込むことができました。
ギッシリし過ぎて、「入らない、どうやって入れる?」のページレイアウトに時間がかかってしまいました。とても有難い状態です。

InDesignも大変です。重いデータを高速で移動させようとスクロールするので、動きについていけなくてプッツン……また落ちた。涙。
InDesignに復元の機能が搭載されているおかげで、本当に助かりました。

あまり高速ではないマシン、しかもメモリも十分に搭載しているわけではないのに、この負荷に本当によく耐えてくれました。

共著のお二方も、当方の稚拙なやり方に本当によく頑張ってくださいました。
出版社の編集さんも、風邪をこじらせて中耳炎にまでなりつつも、すばやく、かつ詳細まで適切な校正を返してくださって、本当にありがたかったです。

多くの方々に支えられて、書籍は完成します。

関わってくださった皆さんに心から感謝します。
ありがとうございました。

書籍制作はみんなの力で

紙の書籍では、関わる全員のアイデアと意見が集約されて、1つの形になっていきます。
複数の人々が目を通し、さまざまなアイデアを重ねるうちに、新たなオリジナルのアイデアへと育っていきます。
独りよがりでは、紙の書籍は完成しません。

一方、電子書籍の場合は、そこまでアイデアを煮詰めるまでに至っていないことが多いようです。
今の電子書籍は、コンバータの普及などによって、「誰でも簡単に出版できる」要素が整ってしまいました。このため、執筆からページ制作まで著者が一人で担当してしまい、第三者の意見やアイデアが入らないまま出版できてしまいます。
結果、独りよがりの書籍になってしまいがちです。

現在の電子書籍において、今一歩の電子書籍が多くなってしまったのは、こういう背景も関係がありそうです。

「誰でも出版できる」からこそ、きちんとプロの意見を通すことが重要です。
すべて、餅は餅屋、です。

「聞く力」も大切

……ただまあ、餅は餅屋であっても。
そのプロの意見を頑なに拒んで聞き入れず、自説を曲げない著者だったりすると、結局は、どんな場合でも独りよがりの書籍になってしまいます。
自分自身、少し耳の痛い話ですが(笑)

何十年もの執筆経験のある著者ならば、自説を曲げない方法も大切かもしれません。
しかし、新人が頑固で自説を曲げない書籍を作ってしまったら、それは、ただの自己満足。少なくとも、以後、プロの作家として活動することは難しいです。
皆様、ありがとうございました。
それにしても。
書籍制作は、本当に楽しいです。そして、とても奥が深い。書籍制作の仕事は、永遠にお付き合いすることになりそうです。

関わってくださった皆様に厚くお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

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山登り、本格スタート


書籍制作が佳境に入ってきました。
今回は、執筆、統括編集、そして、全ページのページデザインを担当します。

テクニカル書籍のデザインは、細かく入り組んでいます。
このところ、電子書籍や一般的な紙書籍の制作が続いていたので、ひさびさのテクニカル書籍のデザイン構造にヘロヘロになっています。

書籍の設計
書籍の設計

しかし逆に、この難易度の高いデザインを何冊も制作させていただけたおかげで、電子書籍や一般書籍の組版は苦もなく高速で組めるようになったわけです。

「この原稿、あっちのページに移動して」

一般的な書籍では、文字数が変わったりページが移動したりしても「連結」されているので、一緒にずれていくだけで、さほど問題は発生しません。

一方、テクニカル書籍は、本文と画像とキャプション、さらにはコラムやメモなどが複雑に入り組んでいるため連結は難しく、どこかを移動するときでも、全体を見直す必要があるのです。たとえば、本文は前ページで終わっているのに、付随するメモは次ページに取り残されたり……、いろいろ不備が生じます。

しばらく潜ります。浮いてこれなくて、そのまま地に還ったりして。笑

レイアウト & 執筆のお供
吉田兄弟+MONKEY MAJIK『criminal』
ヘビロテになりそうです。

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